高次脳機能障害 脊髄損傷

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1.高次脳機能障害
  高次脳機能障害とは
  びまん性軸策損傷とは
  高次脳機能障害の概略
  高次脳機能障害の疑いのある方
  高次脳機能障害の等級認定

2.脊髄損傷
  脊髄損傷について
  運動機能障害
  感覚機能障害
  自律神経障害
  排尿排便障害
  神経学的診断
  C4、5頚髄損傷
  C6〜8頚髄損傷
  完全損傷か不完全損傷か
10 仙髄健存
11 弛緩性、痙性
12 歩行機能の予後
13 膀胱直腸機能の予後
14 脊髄ショック
15 仙髄神経残存徴候
16 体性感覚誘発電位(SEP)
17 前方脱臼型頚髄損傷
18 椎体骨折型頚髄損傷
19 中心性脊髄損傷
20 胸・腰椎損傷の分類
21 MRI画像診断
22 受傷後早期の造影画像
23 麻痺の分類
24 高位診断
25 横断位診断
26 フランケル分類

3.尿路障害
 排尿の神経生理
 神経因性膀胱
 時期による膀胱機能
 排尿管理
 尿路練習
 尿路合併症

4.脊髄損傷の知識
 看護・援助
 リハビリテーション
 合併症
 住宅改造
 用語集


示談交渉で相手に勝つ
自賠責保険
高次脳機能障害・脊髄損傷
部位別後遺障害等級
交通事故による通勤災害
交通事故の過失割合

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10-  脊髄損傷の排尿排便障害

排尿

蓄尿、排尿は交感神経(下腹神経)、副交感神経(骨盤神経)、体性神経(陰部神経)の3つの神経の支配下にあります。

蓄尿は、膀胱に尿がたまり膀胱内壁が伸展すると、求心情報が骨盤神経を経て排尿中枢(S2〜4)に達し、反射性に(T12〜L2)に達し、ここから発する下腹神経が膀胱を弛緩させ、同時に内尿道括約筋を収縮させて尿をためます(蓄尿反射)。さらに陰部神経(S2〜4)が反射的に外尿道括約筋を収縮させて尿漏れを抑制します。

排尿は、脳幹部(橋)にある上位排尿中枢から発した興奮は脊髄内を下降し、下位の排尿中枢(S2〜4)骨盤神経の遠心路に活動亢進を膀胱に伝え、強力な収縮を起します。同時に内膀胱括約筋を弛緩させます。このとき陰部神経の支配下にある外尿道括約筋を随意的(大脳皮質から)に弛緩させて排尿が行われます。

大脳皮質からの意志で外尿道括約筋を収縮させ、排尿をがまんできます。

脊髄損傷の直後は排尿反射が消失し、受傷1〜3ヵ月後には排尿反射が出て慢性期へ移行します。脊髄損傷の急性期は膀胱排尿筋が無緊張状態となるため尿閉となります。これを無緊張膀胱といいます。

排便

便が直腸に移行すると、直腸壁にマイスネル小体から骨盤神経求心路を経て仙髄に入り、脊髄後索を上行し、延髄から大脳皮質知覚野に伝わり、便意を感じます。

横隔膜と腹筋で腹圧を上昇させると、反射的に直腸の収縮と内・外肛門括約筋の弛緩が起こり、排便します。内肛門括約筋は骨盤神経(副交感神経)、外肛門括約筋は陰部神経(体性神経)の支配を受けています。

脊髄損傷の急性期は迷走神経の支配を受けている胃、小腸、上行結腸の蠕動運動は行われていますが、第2〜第4仙髄神経の支配を受ける横行結腸や下行結腸、S状結腸、直腸、肛門括約筋の運動は低下し、便は硬く便秘となります。

慢性期は、上位脊髄損傷では反射の回復あるいは亢進が起こり、便秘や反射性便失禁があります。腹を叩打して排便を促すことがあります。下位脊髄損傷では直腸及び括約筋の弛緩が起こり、便失禁になりやすい。

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